CULTURE NOTE
思いがけない出会いがある
京都のおすすめ本屋さん3選
本屋には出会いがあります。店主の好みや並べ方、本を紹介する“ポップ”に誘われて、思いがけない世界に出会えたり……。何より、あの紙と印刷物特有の匂いに包まれて、考えやイメージがポジティブに転がっていく感覚は気持ち良いものです。
馬場晋作さん
美術領域 准教授/美術家
京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程絵画専攻油画修了(芸術博士)。写真や映像の影響を受けつつ変化する絵画の方法論を通して、今日的な視覚のあり方を研究、提示。
京都の本屋さんといえばココ
「恵文社 一乗寺店」
一乗寺にある私の本屋原体験の場所。柔らかい光の中、本棚に並ぶ背表紙の彩りにワクワクしたかつての感覚が今なお残っています。雑貨やギャラリーも併設され、長時間過ごせる居心地の良い場所。限られたスペースで充実した本がセレクトされている、京都本屋の中心的な存在です。恵文社の元店長がオープンした「誠光社」も素敵な本屋。
恵文社 一乗寺店
京都市左京区一乗寺払殿町10
TEL:075-711-5919
営業時間:10:00〜21:00(年末年始をのぞく)
定休日:年中無休(元日を除く)
http://www.keibunsha-store.com/
芸大生必見の美術書籍専門店
「Artbook Eureka
(アートブック・ユリーカ)」
五条にひっそりと店舗を構える美術書籍専門店。海外で出版された質の高いビジュアルブックをセレクトして販売している芸大生必見の本屋。残念ながら町家を改装した実店舗の営業は不定期で、ネット販売が中心。でも月1回の即売会や街中の展覧会などに出張店舗を出したりと、調べてみると出会いの機会は意外と多い!?
Artbook Eureka(アートブック・ユリーカ)
京都市下京区麩屋町五条上る下鱗形町535
販売は主にオンライン。不定期にてアート好きのための展示即売会「Eureka Book Show」を開催。開催予定日等の詳細はwebサイトにて。
https://www.artbook-eureka.com/
大型書店ならではの“本のハシゴ”体験
「丸善 京都本店」
梶井基次郎の小説『檸檬』で知られる老舗書店。一時期閉店していましたが、2015年に復活しました。小さな本屋での出会いも楽しいですが、目的の作家がいるなら大型店舗も外せない。気になる作品の参考文献をペラペラめくりながらその場で関連図書に出会えるし、書店内でハシゴができる! 洋書も充実しているのが嬉しい。
丸善 京都本店
京都府京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL 地下1階〜地下2階
TEL:075-253-1599
営業時間:11:00〜21:00
定休日:無休(年末年始を除く)
2019 01/06