CULTURE NOTE
SF作品の世界が現実に!?
おもしろガジェット3選
かつてSFで描かれていた近未来的な道具が、思いのほか実現されているのをご存知でしょうか? 新しい技術をアートやデザインと結びつけることは、情報デザイン領域の研究テーマのひとつです。ここでは、実際に実現されたガジェットと、比較的メジャーなSF映画をセットで紹介します。大学での学びのヒントとしてみてください。
真下武久さん
情報デザイン領域 准教授/メディアアーティスト
成安造形大学造形学部デザイン科卒業、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科修了。メディアアートを中心に研究、作品制作を行う。
アニメ『電脳コイル』に登場した
「スマートグラス」
『電脳コイル Blu-ray Disc Box』¥37,000+税(バンダイナムコアーツ)
©磯 光雄/徳間書店・電脳コイル製作委員会
Magic Leap社の「Magic Leap One」やGoogleの「Google Glass」、Microsoftの「Holo Lens」など、スマートグラスと呼ばれるメガネ型コンピュータが実用化し始めています。スマートグラスが登場するSFではアニメ『電脳コイル』がその一つとして挙げられます。『電脳コイル』のような世界が一般化したとき、アートやデザインで何ができるかを考えるのは楽しいものです。
映画『マイノリティ・リポート』といえばコレ
「ジェスチャーインターフェース」
『マイノリティ・リポート(DVD)』¥1,419+税(20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント)
©2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
身振り手振りでコンピュータを動かすジェスチャー・インタフェースは、Leap社の「Leap Motion」や、Intel社の「RealSense」などで実現されています。研究室にも置いてあり、過去に卒業制作などで活用した学生もいます。ジェスチャー・インタフェースのイメージは『マイノリティ・リポート』が有名で、トム・クルーズが操作していた画面を皆さんも大学で実際にデザインし、作ってみてはどうでしょうか。
映画『スター・ウォーズ』の世界が実現する!?
「ホログラム」
『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス(数量限定生産)』¥2,280+税(20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント)
TM & ©2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. Used Under Authorization. Star Wars and all characters, names and related indicia are trademarks of and ©Lucasfilm Ltd. TWENTIETH CENTURY FOX, FOX and associated logos are trademarks of Twentieth Century Fox Film Corporation and its related entities.
3次元の立体映像装置は、Microsoftの「ホロポーテーション」や、Burton社の「空中3Dディスプレイ(空中に発光させるようなもの)」など、さまざまなものが研究され、徐々に一般化されはじめています。映像制作の現場でも、今後こうした表現方法を念頭にアイデアを出していけると良さそうです。
2019 03/24